2014年6月5日木曜日

想像の翼をひろげてみる


『料理をしない料理教室』に行ってきました。 


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この料理教室ではみんなで美味しい一品作るというよりも、
味の構築の仕方をみんなで考えていきたいと思います。 

(中略) 

ぼく自身が、どうやって味を構築していくのかと、あえて言葉にして説明してみると、「空間を埋めて行く」という表現が近いかもしれません。立方体の空っぽの箱を思い浮かべてみてください。そこに何をつかってスペースを埋めていったら、中身の詰まった手応えのある魅力的なキューブになるのかと考えます。スカスカすぎると、軽くて何となく物足りない。ずっしり重すぎても、心地よくありません。 

(ささたくやくんのサイトより) 
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お話を聞いて(これはリアル)、想像の翼をひろげて3時のおやつを食べて、お料理をしました。 花子とアンのはなのように。 
とっても丁寧に五感を働かせて、途中水を飲んで味覚をリセットしてみたり(これも想像)。 

そして料理教室の最後は実際に食事をいただく時間です。 
私たちが頭の中で作り、みんなでシェアしてさらに美味しくなった(であろう)料理が目の前に。 

みんなの頭の中から飛び出たものに、たくやくんのサプライズが見え隠れ。 
すごい!たのしい!おいしい!!!!!!!!って言葉で埋め尽くされた。 

この教室に参加して、今まで自分がどうやってキューブを埋めていたのかを確認できたし、もっと他の要素を入れることで楽しくなることも実感できた。 


そういえば、自分ひとりでご飯を食べる時はこんな風に考えています。 

「お腹空いたしなんか食べよか」 
「何が食べたい?」 
「暑いしごはんより麺の方がええかな」 
「パスタって気分でもないしな~」 
「どっか美味しい冷やし中華の店あったっけ?」 
「韓国冷麺の食感はどうやろ?」 
「普通にうどんってのは?」 
「ん~、うどんな気分ではない。何かが足りない」 
「ちょっと待って。坦々麺とかでガーって汗かくってのは?」 
「そうそう、今欲しいのはその感覚。それいこか」 

というような会話を頭の中で自分と一瞬で。
きっとみんながなんとな〜くやっている会話ですね。 

単に食べることに対して欲どうしいだけですが、これもある意味、自分を満たすためのキューブを埋める作業。 
この工程が杜撰だと、食べ終わった後で他のものが欲しくなります。 
「これを食べた後でどんな状態になっていたいか?」ってことをよくよく考えます。 


例えば重ね煮をするときも、そんな風にお鍋の中に入り込むことも。 


想像して創造する。


お勉強として学んだことは私の財産だけど、こういう感覚も大切にしたいです。 


この日いただいたお料理にはコリアンダーの種(生)が入っていました。 
ちょうど我が家の庭のコリアンダーにも種がつき始めたところです。 
「これを植えて芽吹いたら、わっさーってコリアンダーの葉っぱが食べられるのに、今この状態で食べることの贅沢さ」 
「かといって、この種を全部撒いたらえらいことになるから、”食べられる”環境にある贅沢さに感謝感謝」 

なんて、コリアンダーの種一粒にも思いを馳せる作業は案外体力を消耗したらしく、帰りの電車はぐったりでした。 

ちなみにコリアンダーのお花や種はこんな感じです。
グリーンがわちゃわちゃしていて分かりにくいですが、可愛い白いお花と、艶艶のグリーンの種。 




たくやくんは瞑想をした時に感じたことをお料理という分野に活かし、それを伝えているとのこと。これは先日の小川先生のお話にも通じる気がします。

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